彼の溺愛の波に乗せられて
「この子さ、天寿が私に言わないと思ったんだよねきっと」

「だろうね。だって普通だったらヤバいって思って隠しそうだもん」

だよね。
でも天寿は正直に言ってくれたし、ホテルにまで呼んで状況を見せてくれた。

普通だったらあの状況で、やってしまったと思って負目から隠してしまいそうだ。

あんな小細工までして。
天寿を騙して。

「だよね。まさか馬鹿正直な人だとは思わなかったみたいね」

笑ってしまう。

「本当にね。どうする?」

「一度会って話した方が良さそうだよね」

私の大事な天寿を傷つけた。
これ以上天寿に余計な心配はかけたくない。

「この子の会社どこ?」

「◯◯商事で営業してる」

「おっけ! さんきゅ」

「番長の出番ね」



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