彼の溺愛の波に乗せられて
「雅!」

そして振り向いた天寿に何故かちょっとだけ怒られる。

「な、なに」

「なんで一人で来た? 俺に言えよ!」

「いや、愛莉から相手の女が橘花真紀だって聞いて…私への当てつけだろうなって思ったから」

「雅への当てつけ?」

そして中学の頃の彰人と橘花真紀の話をする。
んでもって、今回も天寿のファンだったらしいと。

「はぁ…」

ため息をつく天寿。

「あの。ごめんね」

「なんも悪くないだろお前は。あのまま殴られなくて良かったよ」

「あ、うん。ありがとう。どうしてここが?」

黙って殴られる気はなかったけどね。
避けるかやり返すかはしてたかな。

「愛莉ちゃんが教えてくれた」

愛莉が…

「そうだったの…。心配かけちゃったね」

「お前、威勢いいのは俺も好きだけどこういう時は頼ろうぜ」

そう言って頭をグリグリと撫でられる。
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