彼の溺愛の波に乗せられて
すぐにCalienteまで車を走らせると、外から見つめ合う二人の姿が見えた。

雅人の言う通り、優弥という男は本気で雅を口説いてるのか?

雅のあの顔は何?
心が揺らいでいる?

そんな風にも見えて、俺はいてもたってもいられず一目散に二人の元へと駆け出した。

「雅」

そして名前を呼ぶ。
二人は同時に俺を見た。

「あーあ。もう来ちゃったー」

そう言って優弥という男は、ロン毛で髭を生やしたこれまたイケメンで、白い歯を見せて俺に挑発するような顔で笑った。

「え?」

雅は驚いたままこの状況が理解できないでいる。

「迎えにきたよ、雅」

「へ? え?」

俺と優弥を交互に見て目を大きく開けてキョロキョロしている。
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