彼の溺愛の波に乗せられて
会いたきゃ言うだろって。

俺は本当は毎日でも会いたいけど、雅は身体を使う仕事をしているし、会ったら間違いなく俺は甘やかしたくてベッドで限界まで離してやれなくなるから…

いつも怒られるし。
だから我慢していた。

本当はもう雅のいないベッドで一人で眠るのも嫌だというのに。

「雅の居場所、教えて」

誰が他の男に渡すかよ。

『天寿くん。ちゃんと捕まえててよ。優弥、わりと本気だぞ。雅は本気にしてないけど、優弥は昔から何かと雅の事気にしてたから。Caliente(カリエンテ)っていうスペインバルで飲んでるって』

「わかった」

『優弥がさ、雅に本気なら寂しい思いさせんなって。早く迎えに来いって。今回は仕方ないから口説いて待ってるって』

クソっ。
仕方ないってなんだよ。
結局口説いてんだろ?

「悪りいな。雅人。雅俺マジでもらっていい? もう離してやれそうにないんだけど」

『雅も同じならいいだろ。うちの親はまだ天寿くんの所に行かないってボヤいてたぞ』

なんだよ。
実家が好きなんだと思って同棲の話もしなかったけど、もういい。

「わかった。連絡くれてありがとな」

『雅、面倒くさくてごめんな』

「かわいいだけだ。それじゃ」

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