彼の溺愛の波に乗せられて
するといつの間にか一足先に海から出ていた彼が上半身だけスーツを脱いでボードを車に積んでいた。
うっわ。
やっぱり見事に鍛え上げられた筋肉で引き締まったスタイルをしている。
兄たちよりも。
あんまり見ないようにしておこう。
今日は結局私たち以外他に誰も来なかった。
そして私の心配も他所に彼は積み終わって見向きもせずに先に行ってしまった。
私だけだ。
私も手早く帰る準備をしてエンジンをかけてアクセルを踏む。
え!?
ヤバい!
ハマった!
ハンドルを動かしながら前後に動かすもダメだ。
げげ!
マジじゃん!
うっそーん。
まぁ、でもこんな事もあろうかと野地板を積んでいるので慌てない慌てない。
いったん車から下りてトランクを開ける。
あれ!?
ない!
なんで!?