彼の溺愛の波に乗せられて
「天寿。言っとくけど、女なんてみんなこうだからね」

寿梨はそう言ってまた料理を再開する。
すると今度は寿奈も来て手伝いながら言う。

「天寿に甘えてくる女なんて、裏があるに決まってるじゃない。騙されたらダメよ」

「はいはい。わかってますよ」

俺はそーっとその場から離れ、物件を探しだした。

この辺りでいいか。
海も近いし。

親父も天国で見てるだろうしな。
何よりプロじゃなくてもサーフィンは続けるつもりだったし。

欲を言えば俺も結婚したい。
なんかこう、俺にだけ甘えてくるような可愛い子…

そして寿梨と寿奈の後ろ姿をチラッと見る。

いや、いいのよ家ではあんな感じで。
ステテコでもなんでも履いてもらって。

でもほら、二人きりの時くらいは甘えて欲しいというか甘やかしたいというか。

多くは求めないと思ってはいても、なかなか理想を捨てきれない俺。
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