彼の溺愛の波に乗せられて
「まだそんな事言ってんの? あんただけだよそう思ってんの。どう見たって可愛い女の子じゃん」
「可愛いとかやめて。カッコいいとか面白いとか言われた方が100倍嬉しいわ」
この無駄にデカい黒目がちの目のせいだ。
中学校に上がって、男子たちはぐんぐん大きくなって今まで私をさんざん番長だとかキングコングだとか言ってからかってた奴らが、急に目の色を変えて女子扱いしてきた。
可愛いだなんてこれまで一度だって言って来なかったくせに。
私も私でその方がまだ良かった。
急に変わった態度にいまいちついていけなくて、これまで友達として遊んでた男子とも私は遊ばなくなった。
本当は一緒にサッカーとかバスケとかしたかったのに。
そして昔を思い出した。