彼の溺愛の波に乗せられて
彰人がいたから私は楽しかった。

友達やめる?
これを断ったら遊べなくなるの?

それは嫌だ。

それに彰人ならきっと私も…

「わ、わかった」

「本当か!? っしゃー!」

彰人はわかりやすく喜んだ。
そんな彰人を見たらなんとなく私も嬉しくなった。

それから付き合うようにはなったけど、なんら私達は変わらない。

なぁんだ。
こんな感じなら付き合うとか全然余裕じゃん。

別に中学の時からだって手なんか普通に繋いでたし。

変わらず彰人と学校帰りに待ち合わせして、公園で一対一でバスケをしたり、ゲームセンターでパンチングマシンで私の方が強かったり。

「お前やっぱりキングコングだわ」

なんて言われるのも心地よかった。
そうやって私たちは過ごしてきたから。
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