シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~
 私以外は誰もそのことを知らなかったらしく、盛大におどろきの声を上げた。

(ことわ)っとくが!オレがそうしむけたわけじゃないぞ!文句(もんく)があるならペローに言え、ペローに」

 この話題(わだい)をイヤがるペローオオカミをよそに、赤ずきん町の男はみんなにせがまれるままに話し続ける。

「いやーいくら子供だからって本当に(はだか)にするわけにいかないよなって、肌襦袢(はだじゅばん)を服の下に着ることになったんだが、このあいだのリハーサルの時、ガキのくせに『私のセクシーさが、オオカミさんに伝わらないわ』とか言い出して襦袢(じゅばん)を脱ごうとするから、みんなであわてて止めに入ったんだよ。そしたら『いや!私、オオカミさんのおヨメさんになりたいの!だからユーワクするの!』ってきかなくて」
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