シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~
(ぼく)は今日になるまでずっと、ジャボットのことをシンデレラだと思いこんできた。(ぼく)の結婚相手はジャボットだと信じてきたんだ。……それで今日その勘違(かんちが)いがわかり、本物のシンデレラを気に入って結婚したとして、どうだろう。上手(うま)くいくかな?」

「さあ、男によるんじゃないかな」

「君は大丈夫なんだね? フック船長。……でも、多分(ぼく)はだめだ。最初は上手(うま)くいったとしても、いつの日か必ず、ジャボットのことを思い出す。シンデレラの向こうに、ジャボットの面影を見てしまう。どうしてジャボットと結婚しなかったのか、と後悔(こうかい)する日がきっと来る。……ジャボットと結婚する夢を見ていた長い時間が、きっとシンデレラとの生活に影を落とす」

 シンデレラに聞いた。

「どうだい? 君はそんな結婚生活、どう思う? 夫が内心他の女、それも自分の姉を思っているなんて」

最悪(さいあく)ね!」
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