シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~
「あら!  ”シンデレラ”は”灰かぶり”っていう意味のあだ名(・・・)よ。本当に名前があったのは、お姉様だけよ」

 ……そうか。そう言えば”シンデレラ”という名前は、お話の途中(とちゅう)で私がつけたことになってたんだっけ。

 遠い昔、お母さんが「あなたは私の自慢(じまん)の娘。”名有り”の子」とよく言っていたことを思い出した。

 ジャボットという名前は、本当に特別(とくべつ)だったんだなあ。

 ところでその”ジャボット”という名前については、王子様がどこかに残したいと主張(しゅちょう)した。
「世界で一番スイートな名前だよ」

 スイートな名前に合うかどうかわからないが、実家の庭で()っていた羊をお城で引き取って育てることになったので、その羊につけることにした。

 もう少しで元シンデレラにつぶされるところだった羊は、お城住まいの待遇(たいぐう)となったのだ。



 今この町で唯一(ゆいいつ)の名有りキャラとなった《ジャボット》は、今日も平和に若い葉っぱをおいしそうに食べている。



【Fin】
< 353 / 353 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:4

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

表紙を見る 表紙を閉じる
これは、前作 「シンデレラのないしょ話 ~悪役令嬢だって恋をする~」 の続編であり、 王子様サイドから見たお話です ヒロイン「シンデレラ」として 王子様と結ばれた、 元祖悪役令嬢ですが 王子様は実は彼女に ひとめぼれ していたのでした そして、このお話は 王子様が 初恋の彼女と結ばれるまでと 二人が結婚した その翌日の お話です

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop