メールチェッカー 【2】

「あたしのメールを受信しないように拒否してあるってことよ」

「……小春が……したのか?」

「あんたはできないんだもん、それしか考えられないわよね」


言葉を失った。

もしかしたら、受信設定でも変わっているのだろうという軽い気持ちで見てもらったのに、まさかこんなことになっていたとは――。


「それだけじゃないわ。他にもいっぱい、特定のアドレスが拒否されてる。

もしかしたら受信トレイにあった女性らしきメールのアドレスは、すべて拒否登録されているのかもしれないわね」


あの短時間でそんなことができるのか――。

新規登録ですら時間のかかる徳田には、とても信じられない早業だ。

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