メールチェッカー 【2】

元々、泉美の方から始まった恋。

バイト先のコンビニによく来る早人に次第に惹かれ、ダメモトで告白をした。


「いいよ」


満面の笑みではあったが、返事はたったの三文字。

余計なことはあまり口にしない早人を、ますますカッコイイと思った。


確かに付き合いたくて告白したのだが、まさかそれを受け入れてくれるとは思っていなかった。


これは夢なのではないか――。

そう、何度疑ったかわからない。




交際開始から半年。

さすがにもう夢だとは思わないが、時々深く考えることはある。


わざわざコンビニバイトの高校生となど付き合わなくても、もっと話の合う女性は世の中に溢れている。

当然、早人の勤務先にも女性はたくさんいるし、もしかしたら本命の彼女が別にいて、自分とは遊びなのではないかと――。

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