一途な海上自衛官は時を超えた最愛で初恋妻を離さない~100年越しの再愛~【自衛官シリーズ】
途中晃輝の携帯が鳴る。マスターからのメッセージだ。
「芽衣に明日も休むように念押しをしておいてくれってさ」
晃輝が画面を見ながら苦笑する。
「そういうわけには……」
言いかけて、芽衣はあることを思い出す。そういえばもうひとつ晃輝に伝えたいことがあったのだ。
芽衣が彼と生きていくと決意するのに、最後の背中を押してくれたみおの手記のことだ。
「……やっぱり明日はお休みをいただきます。私、晃輝さんに見てもらいたいものがあるんです」
「見てもらいたいもの?」
「はい。晃輝さんと生きていきたいっていう私の心は、あのシーワールドに行った日にほとんど決まりかけていたと思います。でも、すごく勇気をもらった出来事があって……。晃輝さんは今のうみかぜの場所に昔同じ名前の定食屋があったことを知ってますか?」
晃輝がスプーンを止めた。
「……聞いたことがあるな」
「マスターの四代前の方、衣笠みおさんが営んでおられたお店なんですが。その方が書かれた手記が出てきたんです」
「衣笠……みお」
晃輝が眉を寄せて呟いた。
「はい、写真も出てきたんですが、すごく不思議なんです。私と、そっくりで……マスターもびっくりしちゃって……晃輝さん?」
芽衣は首を傾げた。
晃輝が少し遠い目をして動きを止めたまま、考え込んでいるからだ。
「どうかしたんですか?」
「……みお。聞いたことがあるような気がする」
「マスターか、お爺さまからでしょうか」
彼からすれば血の繋がる親戚だ。父や祖父から話を聞いていてもおかしくはない。けれど晃輝は首を横に振った。
「いや、違う。前のうみかぜの話は親父が海自をやめてあの場所に引っ越してからはじめて知ったんだ。その頃には親父との関係はうまくいってなかったから……どこでだろう? 聞いたというより覚えてるといった方が……おかしいな。俺、一度頭に入ったことはどういう状況で聞いたのか忘れることはないはずなんだが」
「芽衣に明日も休むように念押しをしておいてくれってさ」
晃輝が画面を見ながら苦笑する。
「そういうわけには……」
言いかけて、芽衣はあることを思い出す。そういえばもうひとつ晃輝に伝えたいことがあったのだ。
芽衣が彼と生きていくと決意するのに、最後の背中を押してくれたみおの手記のことだ。
「……やっぱり明日はお休みをいただきます。私、晃輝さんに見てもらいたいものがあるんです」
「見てもらいたいもの?」
「はい。晃輝さんと生きていきたいっていう私の心は、あのシーワールドに行った日にほとんど決まりかけていたと思います。でも、すごく勇気をもらった出来事があって……。晃輝さんは今のうみかぜの場所に昔同じ名前の定食屋があったことを知ってますか?」
晃輝がスプーンを止めた。
「……聞いたことがあるな」
「マスターの四代前の方、衣笠みおさんが営んでおられたお店なんですが。その方が書かれた手記が出てきたんです」
「衣笠……みお」
晃輝が眉を寄せて呟いた。
「はい、写真も出てきたんですが、すごく不思議なんです。私と、そっくりで……マスターもびっくりしちゃって……晃輝さん?」
芽衣は首を傾げた。
晃輝が少し遠い目をして動きを止めたまま、考え込んでいるからだ。
「どうかしたんですか?」
「……みお。聞いたことがあるような気がする」
「マスターか、お爺さまからでしょうか」
彼からすれば血の繋がる親戚だ。父や祖父から話を聞いていてもおかしくはない。けれど晃輝は首を横に振った。
「いや、違う。前のうみかぜの話は親父が海自をやめてあの場所に引っ越してからはじめて知ったんだ。その頃には親父との関係はうまくいってなかったから……どこでだろう? 聞いたというより覚えてるといった方が……おかしいな。俺、一度頭に入ったことはどういう状況で聞いたのか忘れることはないはずなんだが」