一途な海上自衛官は時を超えた最愛で初恋妻を離さない~100年越しの再愛~【自衛官シリーズ】
 頭の中がふわふわしてもうこれ以上は耐えられないと思うのに、もっとしてほしいという相反するふたつの感覚が芽衣の中でマーブル模様を作っている。

「少しでも怖いと思ったら合図して。俺は、絶対に芽衣が嫌だと思うことはしたくない」

 さっき公園で言っていた、恋愛経験のない芽衣に対する『そのつもりでいる』ということを実行してくれているのだろう。

 あるいは、チーフとの出来事に傷ついた芽衣を思いやってくれているのかもしれない。

 どこまでも芽衣の気持ちを優先してくれる優しさと誠実さに、芽衣の胸は彼への想いでいっぱいになる。

 恋愛は自分には不要なものと避けていた上に男性不審になりかけていた自分が、誰かと愛を育むなら彼しかいないと思う。

「怖くないです。私、晃輝さんならなんでも……」

 ……思うままにしてほしい。たとえそれが痛みをともなうものだとしても、かまわないという気分だった。

「私……っ」

 言いかける芽衣のうなじに、大きな手が差し込まれる。その感覚に吐息を漏らす唇を、また彼に塞がれた。

 素早く入り込んだ彼の熱が芽衣の中で暴れ回る。

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