頑張れ、食堂委員会
不思議そうな顔で北原が俺に聞いてくる。
「ふっふっふ。そこは楓っちと紅葉ちゃんの幼馴染みの陸さんが説明しよう!」
「わぁー、陸さんという呼び方、やんちゃな将軍様みたいデスネ!」
いや、それ、将軍様ではなく、黄門様の方だから。
「陸の場合、将軍様よりうっかりの人だよな」
「楓っちー? 何か言ったかー?」
ぼそりと小さく呟いたことに気付いたのか、陸が俺を見る。
「何も言ってないけど?」
素知らぬ顔で俺が答えると、陸は訝しげな視線を向けてきた。
「……ふーん。まぁ、いいけどねー。とにかく。葵ちゃんや花山の為に、幼馴染みで親友でゴールデンコンビな陸さんが楓っちのことを説明しましょー。ボールは友達だぞ☆」
テンションが低い俺に対して、逆にテンションが高い陸は階段の踊り場で、文字通り踊る。何故?! しかもボールは友達ってなんだよ。
「わぁー。お願いシマス!」
「任せろ! 白い馬も出しちゃうぜ☆」
ばちこーんという音がするくらいのウィンクを陸はした。
……というか、白い馬を持ってないだろ。
どうやって出すのか不思議に思いながら、俺はいつでも訂正が出来るように構えて陸の言葉を待った。