頑張れ、食堂委員会
「あれは十年前……。あるところに話題が絶えない双子と、かっこいい幼馴染みがいました」
陸の昔話を話すような口調と、かっこいいと自分で言っちゃったことに絶句しつつも俺は北原と花山をちらっと見てみる。
「……うんうん。それで?」
ツッコミをしていいのかどうなのか悩んでる顔で北原も頷いて、先を促している。
「双子の妹ちゃんは可愛くて、幼稚園の時から大人気でした。一方、双子のお兄ちゃんは寄って来るオオカミさんから妹ちゃんを守る為、必死でした。そんなある日、お兄ちゃんは言いました。『俺より弱いヤツに妹はやらねー!』と」
もっともらしい話をして、陸はちらりと俺を見る。その横で紅葉が複雑そうな表情で俺を見て、更には北原や花山も何とも言えない表情で見ている。
「……待て待て待て! 確かに幼稚園の時にそう言ったけど、勝負するとは一言も言ってないって!」
「あっれー? じゃあ、何で勝負するようになったんだっけー?」
「……お前、マジで殴っていいか? 知ってて言ったんじゃなかったのかよ?」
「いやぁ、確か、こんな話じゃなかったかなって……」