カフェラテプリンののんびり料理手帳

一休みコラム

 故郷を離れた年、「2006年」 アパートで独り暮らしをスタートさせました。
もちろん料理を作ってくれる人なんて居なかったから(どうしようか?)って本気で考えた。
 全盲だし料理を教えてもらったことも無い。
その中でなんとかご飯を炊いておかずを、、、、、。
 最初に作ったのはベーコンエッグだった。
ベーコンを焼いて卵を落とし、醤油で軽く味付けをする。
それをご飯に乗っけて食べてみた。
 夜行列車の車掌さんが食べていたハチクマライスみたいなもんだね。
そこから少しずつ料理を作り始める。 そして、、、。
 行き付けのスナックのママさんに初めて食べてもらったのが焼うどんだった。
砂糖と醤油で味付けした素朴?な焼うどんだった。
 カレーもけっこう作ったな。 失敗も多かった。
「物は試し」と入れてみたはいいけれど「これは不味いなあ。」と思った物だって有る。
 そしてすき焼き。 ぼくは関西風に拘っている。
鉄板は持ってないからフライパンでやるんだけどね。

 2011年、北海道に引っ越してからしばらくは料理を作らなかった。
嫁さんが居たから。
 でも離婚して2018年からまたまた料理を作り始めたんだ。
ここでも最初に作ったのはカレーだった。 「カレーしか作れないんじゃないか?」って思ったほど。
 でもね、ホームヘルパーが来てくれて、いろんな料理を作ってくれるから知らない間に勉強した。

 最初は調味料も味噌と醤油とカレー粉しか無かったんだ。
そこにソースが加わり、マヨネーズやケチャップが加わり、ジンギスカン用の調味料まで加わった。
 野菜だってニンジン ジャガイモ 玉葱だけじゃなくて大根やら韮やらシイタケまで入ってきた。
こうなると煮物や炒め物をよく作るようになる。
 そして今では味噌鍋とかマーボー炒めとか2007年ごろには作らなかったような物まで作るようになった。
 今の楽しみは「さく」を買ってきて刺身を切ること。
寿司を買っていた魚屋さんで「さく」を選んで買ってくる。
 魚を見ていると季節が分かるからいいよね。
 冬にはヒラメやブリが美味しい。
春になると真鯛や桜ブリが出てくる。
 5月になると鰹が生でも美味しい季節になるし松川鰈が出てくるから堪らない。
 鰹の生は半分凍っているほうが美味い。
それをザクッと切って醤油と生姜を利かせて食べる。
何とも言えないね。
 そして濁酒を飲む。 これほどに贅沢な時間は無いと思う。
若い頃から日本酒は飲んでいたけど、あの頃は煮干しを摘まんで飲んでいた。
 刺身で飲むなんて邪道だって思ってたくらいだ。
 ところがさ、50を過ぎると刺身で日本酒を飲んでいる。
ようやく味が分かるようになったんだなあ。
不思議な気がしたよ。
 これからも気に入った料理が有れば紹介していきます。
ぜひ読んでやってください。
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