百日後に離婚予定のはずが、溺愛モードに入りました!
「なにをなさるんですか!」
 私が声をあげると、アラン様は驚いて体を離す。

「どうして? 覚悟はできたと」
「離婚するのにこのようなことは……」

「離婚?」
 アラン様はきょとんとして私を見る。

「今夜は約束通りに離婚を告げられるのだと思っておりました」
「そんな約束をした覚えはない!」

「ですが百日後には、とおしゃいました」
「百日あれば覚悟ができるかなと思ってだな……その、なんだ、初めての夜については、女性には覚悟が必要なんだろう?」

「覚悟……」
 初めての夜って。
 まさか初夜の覚悟?
 ちょっと待って、それってつまり?

 ようやく気がついて、カーっと血が上るのを感じた。

「そ、そもそもどうして私と結婚しようと思われたのですか?」
 私はずっと疑問だったことを聞いた。時間稼ぎにしかならないけど、少しでも頭を整理する時間が欲しかった。
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