海よりも深くて波よりも透明
そして4日後。
明日は夏葉が来る~!
久しぶりの夏葉だ…。
明日の早朝に来るらしく、あたしが練習に出るちょうどくらいの時間に近くのホテルに着くんだって。
近くのホテルって言っても、あたしの泊まるところから車で20分くらいだけど。
夏葉とはその日の夕方に会う約束をしてる。
楽しみすぎて眠れない…。
冴えまくる瞼をなんとか寝かしつけて、次の日は起床。
あと10時間くらい頑張ったら夏葉に会える!!
嬉しい気持ちを抱えながら海へ行く準備をして、ホテルを出た。
そんなあたしに、思いがけないサプライズ…。
「穂風」
「うそ…」
夏葉がホテルの前に立ってる…。
本物だ…。
「なんでいるの!?」
「会いてえからとりあえず先にこっち来た」
「超うれしい…」
あたしが言うと、夏葉があたしのことを抱き寄せた。
「うわ…まじ穂風だ…」
そう言ってあたしの首筋の匂いを嗅ぐ。
くすぐったくて心地いい。
胸の奥からぐーっと不思議な気持ちがこみ上げて、心の中が満タンになるのを感じる。
夏葉がそうしてからあたしの体を離した。
「ん、充電完了。ごめんな、引き留めて」
「そんなことない…」
「一旦ホテル行って寝るわ」
「あたしの部屋で寝てていいよ?」
「まじ? それ助かる…」
時差ボケと長距離移動で疲れた顔の夏葉。
本当は先にホテルに行ってすぐ休みたかったと思うのに、それ以上にあたしに会いたくて来てくれたのが嬉しすぎる。
夏葉にホテルのキーを渡してから、あたしは海へ。
その日は絶好調!
心の中がぽっかぽかで体も軽い感じ。
あたしも充電できた~!
「(なんか良いことあった?)」
カイがそんなあたしに聞いてくる。
「(うん! 彼氏がこっち来て朝会ったんだ!)」
「I see(なるほどね)」
大会当日はあさって。今のあたしは無敵状態って感じ。
昼過ぎくらいまで海に入って、少し遅めのお昼を食べようと上がる。
カイも同じタイミングで海から上がった。
「(ランチに行こう!)」
カイから提案される。
うーん…夏葉の様子を見に部屋に戻りたいけどなあ…。
あたしが躊躇してるのに気づかないカイが、あたしの腰に手を回して歩き出した。
明日は夏葉が来る~!
久しぶりの夏葉だ…。
明日の早朝に来るらしく、あたしが練習に出るちょうどくらいの時間に近くのホテルに着くんだって。
近くのホテルって言っても、あたしの泊まるところから車で20分くらいだけど。
夏葉とはその日の夕方に会う約束をしてる。
楽しみすぎて眠れない…。
冴えまくる瞼をなんとか寝かしつけて、次の日は起床。
あと10時間くらい頑張ったら夏葉に会える!!
嬉しい気持ちを抱えながら海へ行く準備をして、ホテルを出た。
そんなあたしに、思いがけないサプライズ…。
「穂風」
「うそ…」
夏葉がホテルの前に立ってる…。
本物だ…。
「なんでいるの!?」
「会いてえからとりあえず先にこっち来た」
「超うれしい…」
あたしが言うと、夏葉があたしのことを抱き寄せた。
「うわ…まじ穂風だ…」
そう言ってあたしの首筋の匂いを嗅ぐ。
くすぐったくて心地いい。
胸の奥からぐーっと不思議な気持ちがこみ上げて、心の中が満タンになるのを感じる。
夏葉がそうしてからあたしの体を離した。
「ん、充電完了。ごめんな、引き留めて」
「そんなことない…」
「一旦ホテル行って寝るわ」
「あたしの部屋で寝てていいよ?」
「まじ? それ助かる…」
時差ボケと長距離移動で疲れた顔の夏葉。
本当は先にホテルに行ってすぐ休みたかったと思うのに、それ以上にあたしに会いたくて来てくれたのが嬉しすぎる。
夏葉にホテルのキーを渡してから、あたしは海へ。
その日は絶好調!
心の中がぽっかぽかで体も軽い感じ。
あたしも充電できた~!
「(なんか良いことあった?)」
カイがそんなあたしに聞いてくる。
「(うん! 彼氏がこっち来て朝会ったんだ!)」
「I see(なるほどね)」
大会当日はあさって。今のあたしは無敵状態って感じ。
昼過ぎくらいまで海に入って、少し遅めのお昼を食べようと上がる。
カイも同じタイミングで海から上がった。
「(ランチに行こう!)」
カイから提案される。
うーん…夏葉の様子を見に部屋に戻りたいけどなあ…。
あたしが躊躇してるのに気づかないカイが、あたしの腰に手を回して歩き出した。