海よりも深くて波よりも透明
「おかえり! 早かったね!」
そう言いながらドアを開けた瞬間、あたしはびっくり…。
「どうしたの!?」
夏葉が右腕にギプスをして立ってる…。
「なんか骨折した」
「骨折!? なんで!?」
「波に巻かれて吹っ飛んできたサーフボード腕で受けちまった」
大けがじゃん…。
すごい痛そうだし利き腕だし…。
なんかあたしが泣きそう…。
夏葉が左側の手であたしの頭をぐしゃっと撫でて笑った。
「んな顔すんなよ。そんな酷い骨折じゃねえし安静にしてればすぐ治るって医者が言ってたぞ」
「すぐってどのくらい…」
「ん~…ぎりサーフィンできるようになるまで2ヶ月弱ってとこ? 完全に治るまではもうちょいかかるっぽいけど」
「全然すぐじゃないじゃん…」
サーフィンできるまで2ヶ月弱って…。
長すぎるよ…。
「あたし今日泊まる…」
「何言ってんだよ」
「だって利き腕も使えないのに夏葉どうやって生活するの? 夏葉が死んじゃう…」
「死なねえよ…」
泊まると言い張るあたし。
家にいるママに電話をかけた。
《はあ…。しょうがないね、夏葉にお大事にって伝えといて》
「は~い」
というわけで夏葉の家にお泊まりになった。
キッチンに立って料理してると、夏葉から後ろから左腕で抱きしめられた。
「家に穂風いるのまじ最高だな」
「でしょ~。あっ、そうだ、鍵返すね」
「いや、俺もう1個持ってるし、穂風が持ってろ」
「いいの!?」
嬉しくて死にそう…。
彼氏の家の合鍵…。
夏葉が、喜んでるあたしを見ながら髪を手ぐしでとかす。
そう言いながらドアを開けた瞬間、あたしはびっくり…。
「どうしたの!?」
夏葉が右腕にギプスをして立ってる…。
「なんか骨折した」
「骨折!? なんで!?」
「波に巻かれて吹っ飛んできたサーフボード腕で受けちまった」
大けがじゃん…。
すごい痛そうだし利き腕だし…。
なんかあたしが泣きそう…。
夏葉が左側の手であたしの頭をぐしゃっと撫でて笑った。
「んな顔すんなよ。そんな酷い骨折じゃねえし安静にしてればすぐ治るって医者が言ってたぞ」
「すぐってどのくらい…」
「ん~…ぎりサーフィンできるようになるまで2ヶ月弱ってとこ? 完全に治るまではもうちょいかかるっぽいけど」
「全然すぐじゃないじゃん…」
サーフィンできるまで2ヶ月弱って…。
長すぎるよ…。
「あたし今日泊まる…」
「何言ってんだよ」
「だって利き腕も使えないのに夏葉どうやって生活するの? 夏葉が死んじゃう…」
「死なねえよ…」
泊まると言い張るあたし。
家にいるママに電話をかけた。
《はあ…。しょうがないね、夏葉にお大事にって伝えといて》
「は~い」
というわけで夏葉の家にお泊まりになった。
キッチンに立って料理してると、夏葉から後ろから左腕で抱きしめられた。
「家に穂風いるのまじ最高だな」
「でしょ~。あっ、そうだ、鍵返すね」
「いや、俺もう1個持ってるし、穂風が持ってろ」
「いいの!?」
嬉しくて死にそう…。
彼氏の家の合鍵…。
夏葉が、喜んでるあたしを見ながら髪を手ぐしでとかす。