薬師見習いの恋
「この威力では無理か……」
ロニーはさらに胴体を目掛けて矢を射かける。
矢が刺さり、魔獣が大きく咆哮して突進をかける。
その先にはマリーベルがいる。
マリーベルは硬直した。
ルーのそばにいれば魔獣は寄ってこないと思っていたのに、怒り狂った魔獣はルーのことすら忘れているようだ。
「マリー! 逃げて!」
ロニーが叫ぶがマリーベルは足がすくんで動けない。
それでも必死によろよろと歩き出す。走っているつもりなのに、足がいうことを聞かなくて、おもりをつけられたかのようにうまく進めない。
「ぶぎいいい!」
一際大きな咆哮が真後ろで響いた。空気が震え、マリーベルの肌までもが震えた。
もうダメだ。
マリーベルがあきらめかけたそのとき。
「ぶぎいいい!」
再度、魔物が咆哮した。だが、その響き方が違う。
マリーベルは思わず振り返り、その様子に叫んだ。
「かかった!」
無駄かもしれないと思いながら作ったその罠に、魔獣が足をとられていた。
イチイの木が折れないのが不思議なくらいに激しくしなっている。魔獣は暴れるが縄がくいこみ、一定の距離しか動けない。
ロニーはさらに胴体を目掛けて矢を射かける。
矢が刺さり、魔獣が大きく咆哮して突進をかける。
その先にはマリーベルがいる。
マリーベルは硬直した。
ルーのそばにいれば魔獣は寄ってこないと思っていたのに、怒り狂った魔獣はルーのことすら忘れているようだ。
「マリー! 逃げて!」
ロニーが叫ぶがマリーベルは足がすくんで動けない。
それでも必死によろよろと歩き出す。走っているつもりなのに、足がいうことを聞かなくて、おもりをつけられたかのようにうまく進めない。
「ぶぎいいい!」
一際大きな咆哮が真後ろで響いた。空気が震え、マリーベルの肌までもが震えた。
もうダメだ。
マリーベルがあきらめかけたそのとき。
「ぶぎいいい!」
再度、魔物が咆哮した。だが、その響き方が違う。
マリーベルは思わず振り返り、その様子に叫んだ。
「かかった!」
無駄かもしれないと思いながら作ったその罠に、魔獣が足をとられていた。
イチイの木が折れないのが不思議なくらいに激しくしなっている。魔獣は暴れるが縄がくいこみ、一定の距離しか動けない。