彼がモデルになったら
「どうした?」

優しい蓮君の声……

「蓮君はさ、どんな子が好みなの?」

私はそう聞いた。

「え?何?付き合ってる子から聞かれるの初めてなんだけど」

戸惑う蓮君。

「あやみたいな子かな?」

頬杖をついて、そう答えた。

「何か自信なくて」

正直に言った。

「何が?」

「蓮君はフッタほうじゃん。けど、私は別れる時にフラれて…」

消え入りそうな声で言った。

蓮君がまた私を振るんじゃないか?って。

そんなこと考えてたら、きりがない。
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