うみに溺れる。
一旦元に戻る?いやでもすれ違ったりしたら…。
あ、そうだスマホ!メールして何処にいるのか聞けば……。
カチカチと電源ボタンを押しても、画面をタップしても真っ暗な画面のまま。
…ここに来て充電切れとかある?
やばい、泣きそう。
何も上手くいかない。
幼なじみには避けられるし、はぐれるし。
雫玖は居ないし。
「海!!!」
「たか、」
「お前何してんだよアホか!」
その変わらない安定の口調の悪さに我慢していた涙が溢れてしまった。
「えっ、あ、いや、ごめん…、言い過ぎた…」
ここ最近避けていた癖に、どうして今そんな優しい声になるのか。
ポロポロと泣く私に戸惑ったかのように小さく名前を呼ばれてまた涙が溢れ出す。
「…意味分かんない、なんなの」