うみに溺れる。
雫玖はおばさんによく似ている。
2人が並ぶと、あぁ親子なんだなぁと思うほど。
おじさんも綺麗な顔立ちだったが、どちらかと言えば雫玖はおばさん似なんだと思う。
『…海ちゃんと雫玖は上手くいってなかった?』
その言葉に『え、』と声を漏らしておばさんを見ると悲しそうに、寂しそうに無理矢理笑顔を作って俺を見ていた。
『…上手くいってたと思いますけど、』
『そう、』
『どうしてそんな事を』
少し迷った後、おばさんは続けた。
『……ゴミ箱に入ってたのよ』
海宛ての指輪は海に渡される前に捨てられていた。
いつ、どういう感情で雫玖がこの指輪を捨てたのか。
心の中で引っかかっていたものが取れたような気がした。
─────『……僕、似てる?父さんに』
───『……似てるよ』
もしかして、雫玖が自殺したのは俺のせい?
『あぁいや、たまたま入っちゃったのかもね。机から落ちたりして、』