Rescue Me
「結城様、お待たせいたしました」
「いつも遅い時間に申し訳ありません」
結城さんはレイヤーの入ったセミロングの美しい髪をふわりと揺らすと、ニコリと微笑んで私に頭を下げた。
「いいえ。どうぞこちらへ。ご案内いたします」
私もお辞儀をすると結城さんを連れて社長室のある16階フロアまで彼女を案内した。
結城さんは合コンで会った水樹さんが言っていた通り、とても綺麗な人で、その容姿と気品のある所作でただそこに立っているだけで美しい。
上品な顔立ちに綺麗に手入れをされた美しい黒髪、すらっと伸びた手足に、少し意志の強そうな眼差し。品の良い服装も彼女の美しい容姿と気品を更に際立てていて、女の私でさえはっと目を見張る美人だ。
恐らく私よりは年上で桐生さんよりは年下の30歳くらいなのではないかと思う。彼女の喋り方やその美しい所作はいつもどこか自信に溢れていて、水樹さんが言っていたように彼女がとてもよく仕事ができる秘書というのは本当だと思う。
結城さんはここ最近突然定期的に桐生さんに会いにくるようになった。いつも来るのは夕方の総合受付が閉まる直前のこの時間帯で、タブレットや色々な書類を抱えてきてるところを見ると、恐らく社長のお父様の会社からの用事なのだろうと思う。
ただ一体なんの用事で来ているのかはよくわからなくて、しかも常務の秘書だという彼女がここに来る理由もよく分からなくて私はいつもモヤモヤとしてしまう。
私が社長室のドアをノックすると桐生さんは自らドアを開けて結城さんを出迎えた。
「いつも遅い時間に申し訳ありません」
結城さんはレイヤーの入ったセミロングの美しい髪をふわりと揺らすと、ニコリと微笑んで私に頭を下げた。
「いいえ。どうぞこちらへ。ご案内いたします」
私もお辞儀をすると結城さんを連れて社長室のある16階フロアまで彼女を案内した。
結城さんは合コンで会った水樹さんが言っていた通り、とても綺麗な人で、その容姿と気品のある所作でただそこに立っているだけで美しい。
上品な顔立ちに綺麗に手入れをされた美しい黒髪、すらっと伸びた手足に、少し意志の強そうな眼差し。品の良い服装も彼女の美しい容姿と気品を更に際立てていて、女の私でさえはっと目を見張る美人だ。
恐らく私よりは年上で桐生さんよりは年下の30歳くらいなのではないかと思う。彼女の喋り方やその美しい所作はいつもどこか自信に溢れていて、水樹さんが言っていたように彼女がとてもよく仕事ができる秘書というのは本当だと思う。
結城さんはここ最近突然定期的に桐生さんに会いにくるようになった。いつも来るのは夕方の総合受付が閉まる直前のこの時間帯で、タブレットや色々な書類を抱えてきてるところを見ると、恐らく社長のお父様の会社からの用事なのだろうと思う。
ただ一体なんの用事で来ているのかはよくわからなくて、しかも常務の秘書だという彼女がここに来る理由もよく分からなくて私はいつもモヤモヤとしてしまう。
私が社長室のドアをノックすると桐生さんは自らドアを開けて結城さんを出迎えた。