Rescue Me
その日の夕方、桐生さんが会社に戻って間もなく受付から内線が入った。
「はい、社長室、七瀬です」
『社長にお客様がお見えになっています。』
嫌な予感がして、電話をギュッと握りしめた。最近この時間帯にアポ無しで桐生さんに会いに来るのは、一人しかいない。
「あの、お名前をいただけますか?」
『KS IT Solutionsの結城冴子様です』
「わかりました。今社長に確認してみますので少々お待ちいただけますか?」
鉛の塊が胃の中にズシリと沈みこむような感覚を感じながらも、受付からの内線を保留にして桐生さんに内線をかけた。
『はい』
「KS IT Solutionsの結城様がお見えです」
『分かった。ここまで通してくれ』
桐生さんの返事を聞いた私はさらに沈む心で彼との内線を切り、受付との内線を再び取った。
「社長がお会いになるそうです。今からそちらに迎えに行きます」
私は内線を切るとこのビルの10階にある総合受付ロビーまでエレベーターで降りた。
このビルの10階には、ここに入っている会社の為の総合受付フロアがあって天井も2階分程の高さのあるとても大きな開放的なロビーになっている。
エレベーターを降りると、目の前には壁一面がガラス張りになっていて綺麗な夜景が見える。私はその美しい夜景を背景に待合用の椅子に座っている結城さんを見つけた。
「はい、社長室、七瀬です」
『社長にお客様がお見えになっています。』
嫌な予感がして、電話をギュッと握りしめた。最近この時間帯にアポ無しで桐生さんに会いに来るのは、一人しかいない。
「あの、お名前をいただけますか?」
『KS IT Solutionsの結城冴子様です』
「わかりました。今社長に確認してみますので少々お待ちいただけますか?」
鉛の塊が胃の中にズシリと沈みこむような感覚を感じながらも、受付からの内線を保留にして桐生さんに内線をかけた。
『はい』
「KS IT Solutionsの結城様がお見えです」
『分かった。ここまで通してくれ』
桐生さんの返事を聞いた私はさらに沈む心で彼との内線を切り、受付との内線を再び取った。
「社長がお会いになるそうです。今からそちらに迎えに行きます」
私は内線を切るとこのビルの10階にある総合受付ロビーまでエレベーターで降りた。
このビルの10階には、ここに入っている会社の為の総合受付フロアがあって天井も2階分程の高さのあるとても大きな開放的なロビーになっている。
エレベーターを降りると、目の前には壁一面がガラス張りになっていて綺麗な夜景が見える。私はその美しい夜景を背景に待合用の椅子に座っている結城さんを見つけた。