俺の女


「なぁ…恋嘩…返事してくれやッ…」





愁洩は、恋嘩の写真を強く抱きしめた。





「逢いてぇよぉ…恋嘩ッ…俺もそっち…いきてぇよッ…」






ふわっ…


その時、俺の体を誰かが抱きしめた気がした…。


背中が…あったけぇ…。



この温かさ…なんか懐かしい気がする…。






『…愁洩?』





…背後から聞こえた、小さな声。


…聞き違えるはずがねぇ。





「―――ッ…恋嘩…か…?」

『そうやで…あたしやで?』





ガバッと振り返ると、そこにはあの頃と何も変わっていない、懐かしい姿があった。





「恋嘩ッ…」






恋嘩に触れようとしたが…俺の手は恋嘩の体をすり抜けた。





「―――ッ」

『…ごめんな。愁洩…。ずっと1人にしちゃって…』

「恋嘩ッ…恋嘩ッ恋嘩ッ!!!」

『泣かんといて…?』





恋嘩は、俺の頭を優しく撫でてくれた…。


触れられないはずなのに…なぜか恋嘩の温かさが感じ取れた…。





『…最近愁洩…泣き虫になったなぁ…(笑)」





涙を流す俺を見て、笑う恋嘩。





「ッ…だってよぉッ…」

『そんなに愁洩が泣いちゃってたら…あたし…心配で笑えへんよ…。』

「――――ッ…」
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