女嫌いな年下のおとこのこ



「課長、そろそろお酒はやめておいた方がいいのでは?」
「そんな事言わないでくれよ〜普段は子供いるからこんな好き放題飲めないんだよ」


赤くなった顔で眉を垂らしながらそう言い、隣に座る飛鳥の肩に手を回した。


「お前らも結婚相手はよく考えろよ。俺はまだ嫁さんが優しい方だけど、厳しいパートナー選ぶと飲み会だっつっただけで嫌な顔されるぞ」
「それは時と場合によるのでは?お子さんがまだ小さかったりしたら普通に嫌だと思いますけど」
「まあなー。ただどーしても断れない付き合いとかもあるじゃん?」
「それは…まあ…」


職業柄とでも言えばいいのか、外せない接待は今の時代とはいえあるものはある。

だが無謀な恋をしている自分にはあまり関係のない話だろうと聖は早々に思考を放棄したが、真面目な飛鳥はきちんと上司の話を間に受けていた。


「同じ仕事してたら少しは理解してもらえるかもしれませんよね」




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