女嫌いな年下のおとこのこ
まさか飛鳥からそんな言葉が飛び出してくるとは思えず、聖は少し目を丸くした。
「ん?まあそうかもな、確かにうちの嫁さんも子供産むまでうちの会社に居たし、そういう理由なのかもな……って何、お前もしかしてそういう相手いるの?」
「いえ、ただなんとなくそう思っただけです」
「なんだよつまんね〜」
間延びした声でそう言いながら課長は適当に頼んだ料理をつまむ。
その後もしばらく上司の戯言に付き合い適当に受け流したりしたのだが、遂には紙ナプキンを料理と勘違いしてつまみそうになっていたので流石に限界だと無理矢理ホテルまで引きずって戻ることにした。
飛鳥に抱えてもらい、へべれけ課長をホテルの部屋に押し込んだところでお互い苦笑いで顔を見合わせた。