女嫌いな年下のおとこのこ



聞き慣れた声に勢いよく顔を向ければ、エントランスの待合席付近にいた瑞希がこちらに向かって歩いてきていた。

そのまま腕を引かれ、背に回される。


「瑞希くん!どうして会社に?」
「迎えにきてやったんだよ」


瑞希はこちらを向く事なく飛鳥に向かい合い、いつもの口調でそう言う。


「白河さん、この方は…」


突然の瑞希の登場に怪訝そうな表情で飛鳥がそう尋ねてくる。


「ごめんね飛鳥くん。この子がさっき話したルームシェアしてた子なの。この後約束してて」
「うちの親と会うんだよ」
「親と…?」
「幼馴染なんだよ俺ら」


なぜ君が答えるんだと背の高い2人を見上げれば、殺伐とした空気がそこに広がっていた。

妙に背筋が冷えて咄嗟にここは年長者としてどうにかせねばと責任感が込み上げ、話題を変えようと瑞希の腕を引きながら問いかける。



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