女嫌いな年下のおとこのこ
その週末、その日は以前から決まっていた接待が入っており聖とその上司が向かう予定だったが、当日になって経験の為にと飛鳥も急遽メンバーに追加された。
それもつつがなく終了し、3人は2件目に付き合わされた店のある繁華街を並んで歩いていた。
「気を遣って飲む酒ほど味気ないものはねえなあ」
「同感です…今日のは流石に疲れました」
それもそのはずで、連れ出された店は所謂夜のお店で、そういう場所が初めてだった聖は気疲れでぐったりしていた。
ただでさえ自分に比べて眩しい程に若く美しい女性に囲まれていたたまれない気持ちでいっぱいだったのに加え、何かと新人の飛鳥に酒を入れようとする商談相手の気を悪くさせないようしながらも牽制するのに忙しく、気力から何からもう色々と消耗しきっていた。
「飛鳥はどうだった?初めてでキャバ連れて来られてビビったろ」
「まあ…ほどほどに」
飛鳥は1番若く見目もいいので嬢達に気に入られている様子だったが、当の本人は最初から最後までスンとしていた。
「なんだよ白けてんな〜イケメンは美人なんて腹一杯ってか?」
「課長、それセクハラですよ」
味気ないと言いつつも割と飲まされており、気が抜けて急に酔いが回ってきたのかギリギリの発言をする上司をバッサリと聖が切り捨てる。
しかし予想に反して飛鳥は平気ですと言って続けた。