女嫌いな年下のおとこのこ
これはもしかしなくても飛鳥もそこそこ酔っているのではないかとここで気付いた。
それならせっかく恋バナで盛り上がっている所に口を挟むのも野暮なので、聖は2人の会話を大人しく聞いている事にした。
「じゃあ好みは年上?」
「特には。でもぼんやりしてるって言われる事多いんで…リードとか苦手ですね。あと異性が喜ぶ事とかもよく分からないので、教えてくれると助かります」
「おま、百戦錬磨みたいな面して意外とウブだな!」
豪快に笑う上司に対して、首を傾げる飛鳥は真顔で百戦錬磨?と意味がわかっていないようだった。
飛鳥は自身の容姿に自覚がないタイプらしい。
上司はひたすら笑った後、そうだと言わんばかりにニヤニヤしながら聖の背中を叩いた。
「はー笑った。じゃあさ、白河みたいなタイプ合うんじゃね?」
「は!?」
完全に聞き役に回っていたところ、まさかこんな形で自分に話が振られるとは思っておらず素っ頓狂な声が出た。
「こいついい意味で生意気でハッキリもの言うし、色気はねえがシゴデキのしっかり者だ。なかなか良い女だと思うぞ!」
聖はさすがにデリカシーの無さが過ぎると抗議しようと上司の顔を見れば、始終ニヤニヤしている様子からこれは完全に揶揄われるとそこで理解した。