女嫌いな年下のおとこのこ
「たかが男からの電話でンなもんする訳ねえだろ!」
「?うん、だから仕事に行くのは明日にしたよ。今日は課長がなんとかしてくれてるらしいし」
「は?」
「え?」
いまいち話が噛み合っていない気がして、聖は首を傾げた。
「えっと、私が今から仕事に行かないか心配してくれたんだよね?いつもワーカーホリックって怒られるから、人に任せられることはちゃんとお願いしたよ」
火曜も水曜も、口にこそ出さないものの瑞希がイライラしていたのは知っていた。
今週は立て込んでないから大丈夫、残業しないと自信満々に言っておいてやらかしたものだから、瑞希なりにオーバーワークを心配してのことだろうと思っていた。
「……はー…」
しかし目の前の瑞希は苦虫でも噛み潰したような顔で大きなため息を吐いている。
「不快」
「え!何が!?」
「煩えわ。メシ作んならとっととやれ」
そう吐き捨て瑞希はリビングを出ていく。
全くもって瑞希が不機嫌になった理由が分からないが、急な電話でかなり時間が経ってしまい確かに中断した料理を再開しなければマズい時間帯になってきているので慌ててキッチンへ入った。