【電子書籍化決定】改題/犬猿の仲の狼王子から、なぜか求愛されています!?(旧題/関係を終わらせる勢いで留学して数年後、犬猿の仲の狼王子がおかしいことになっている)
「シェスティ様、恐らく考えられていることは事実とまったく違うものかと存じます。ですのでとりあえず、やめて差し上げてくださいっ」
「何が?」
あ、とシェスティは閃いた。
「チェスで私を負かそうとか思ったとか? 私、向こうの国でも鍛えていたのよ。負ける気かしないわ」
「そうじゃない」
自分で口元を拭ったカディオが、そう告げてきた。
「違うの? じゃあ、カードゲーム?」
「うぐ……それも、違う」
「じゃあ、どんな勝負をしようと思ってきたのよ」
するとカディオが、円卓に手を置いて顔を近付けてきた。
「俺は、――シェスティと話しでもしようかと思っただけだが?」
「え?」
「話し、だ」
様子をうかがうみたいに彼がじっと見つめ、理解させるみたいに言葉をしっかりと告げてくる。
「……競い合いではなく?」
「違う」
溜息をこらえるみたいにカディオの眉間に皺が寄る。
途端、待機していたメイドたちが口元に手をやり、ひそひそと言う。
「殿下、かわいそう……」
「あれは反省しきりの顔ですね……」
そう騎士たちが、メイドたちに相槌のようなものを打っている。
「何が?」
あ、とシェスティは閃いた。
「チェスで私を負かそうとか思ったとか? 私、向こうの国でも鍛えていたのよ。負ける気かしないわ」
「そうじゃない」
自分で口元を拭ったカディオが、そう告げてきた。
「違うの? じゃあ、カードゲーム?」
「うぐ……それも、違う」
「じゃあ、どんな勝負をしようと思ってきたのよ」
するとカディオが、円卓に手を置いて顔を近付けてきた。
「俺は、――シェスティと話しでもしようかと思っただけだが?」
「え?」
「話し、だ」
様子をうかがうみたいに彼がじっと見つめ、理解させるみたいに言葉をしっかりと告げてくる。
「……競い合いではなく?」
「違う」
溜息をこらえるみたいにカディオの眉間に皺が寄る。
途端、待機していたメイドたちが口元に手をやり、ひそひそと言う。
「殿下、かわいそう……」
「あれは反省しきりの顔ですね……」
そう騎士たちが、メイドたちに相槌のようなものを打っている。