【電子書籍化決定】改題/犬猿の仲の狼王子から、なぜか求愛されています!?(旧題/関係を終わらせる勢いで留学して数年後、犬猿の仲の狼王子がおかしいことになっている)
シェスティは気になってそちらを見ようとした。そうしたら、カディオがその方向に顔を寄せてくる。
「ちょっと、見えないんだけど」
「見なくていい」
「だって気になるじゃない」
すると、何やら「だって殿下は」という、騎士とメイドたちの内緒話みたいな会話が耳に入ってきた。
気になる。
シェスティは、そちらを見ようと意気込んだ。
その瞬間、カディオが立ち上がった。椅子がカタンッと音を立てると同時に、円卓に手をついた彼の顔が眼前に寄せられ、シェスティは驚く。
「シェスティは俺だけを見ていてくれっ」
「……ふぇ?」
シェスティは頬がじわじわと熱くなった。
カディオが、ハッとしたように言葉を続ける。
「ち、ちがっ、今のは深い意味はなくてだなっ」
「う、うん、そうよね。分かってる」
「あっ、違うんだ、そうじゃなくて……っ」
焦ったように言葉を続けてきた彼が、何かを否定しかけて、頭を悩ませたみたいに「ぐぅ」とうなる。そうして間もなく、彼は着席した。
「ちょっと、見えないんだけど」
「見なくていい」
「だって気になるじゃない」
すると、何やら「だって殿下は」という、騎士とメイドたちの内緒話みたいな会話が耳に入ってきた。
気になる。
シェスティは、そちらを見ようと意気込んだ。
その瞬間、カディオが立ち上がった。椅子がカタンッと音を立てると同時に、円卓に手をついた彼の顔が眼前に寄せられ、シェスティは驚く。
「シェスティは俺だけを見ていてくれっ」
「……ふぇ?」
シェスティは頬がじわじわと熱くなった。
カディオが、ハッとしたように言葉を続ける。
「ち、ちがっ、今のは深い意味はなくてだなっ」
「う、うん、そうよね。分かってる」
「あっ、違うんだ、そうじゃなくて……っ」
焦ったように言葉を続けてきた彼が、何かを否定しかけて、頭を悩ませたみたいに「ぐぅ」とうなる。そうして間もなく、彼は着席した。