【電子書籍化決定】改題/犬猿の仲の狼王子から、なぜか求愛されています!?(旧題/関係を終わらせる勢いで留学して数年後、犬猿の仲の狼王子がおかしいことになっている)
 普段、男女がどんな話をするのかシェスティも分からない。

 だから、交換式のほうがしやすそうな気もした。

「分かったわ。じゃあ、私からね」
「ああ」

 一つずつ語っていく。シェスティが話し終われば、今度はカディオが、彼女が留学に行っている時のエピソードを一つ話す。

 思い出を交換していくように互いが一つずつ話していく、というのは意外と話題が尽きなかった。

 紅茶のおかわりが入り、円卓の上の菓子も徐々に減っていく。

「そうか。アローグレイ侯爵家の子息たちは、意外と落ち着きがないようだな」
「ふふ、そうなの。気質的に獣人族と馬が合うのでないかしら」
「だからウチとうまくやれているんだろうな。アローグレイ侯爵は学生時代に、父とよくつるんでいたらしい」
「えぇっ、そうなの? かなりおちゃめなことをしていたと聞いたけれど」
「そうだ。一緒に『おちゃめ』をやらかして、当時婚約者だった母に叱られていたそうだ」

 カディオもおかしそうに笑う。
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