【電子書籍化決定】改題/犬猿の仲の狼王子から、なぜか求愛されています!?(旧題/関係を終わらせる勢いで留学して数年後、犬猿の仲の狼王子がおかしいことになっている)
「あ、あの、違うの、ちょっと噛んじゃっただけで――」
「シェスティっ、言いたいことがあるっ」
突然、カディオが勢いよく両手を握ってきた。
「ふぁ!?」
彼に顔をぐんっと近付けられて、シェスティはまたしても変な声が出てしまった。
「お、俺はっ、休憩で立ち寄ったわけじゃないっ。訪ねたいと返事を出したのも、俺が来たいから来ているのだし、花もシェスティに贈りたいから贈ったっ」
力いっぱい、そう告げられる。
シェスティはもう「はい」とか「そ、そうなの」としか、相槌が打てない。
(嫌いだったら、そんなことしないわよね?)
手だって、こんなふうに力強く握ったりするだろうか。
「それから、今日来たのは……建国祭について自分の口から聞きたかったわけで……」
カディオのピンと立っていた獣耳が下がると共に、彼の視線と声も落ちる。
「建国祭のパーティーのこと?」
「そ、そうだ。三日間パーティーが続くだろう」
「聞いているわよ」
だから帰国したその日と翌日に、シェスティはクローゼットルームを確認して整理したのだ。
「シェスティっ、言いたいことがあるっ」
突然、カディオが勢いよく両手を握ってきた。
「ふぁ!?」
彼に顔をぐんっと近付けられて、シェスティはまたしても変な声が出てしまった。
「お、俺はっ、休憩で立ち寄ったわけじゃないっ。訪ねたいと返事を出したのも、俺が来たいから来ているのだし、花もシェスティに贈りたいから贈ったっ」
力いっぱい、そう告げられる。
シェスティはもう「はい」とか「そ、そうなの」としか、相槌が打てない。
(嫌いだったら、そんなことしないわよね?)
手だって、こんなふうに力強く握ったりするだろうか。
「それから、今日来たのは……建国祭について自分の口から聞きたかったわけで……」
カディオのピンと立っていた獣耳が下がると共に、彼の視線と声も落ちる。
「建国祭のパーティーのこと?」
「そ、そうだ。三日間パーティーが続くだろう」
「聞いているわよ」
だから帰国したその日と翌日に、シェスティはクローゼットルームを確認して整理したのだ。