低温を綴じて、なおさないで




コンビニを出て、近くの公園のベンチに座る。いつもの公園ではないしブランコでもないし、隣が直でないことに違和感。夜空に瞬く星たちもきっと同じように思っているだろう。



普段は絶対に選ばない桃色の缶。今日に合わせてサロンに行った薄いコーラルピンクのネイル、暗くてよく見えない。缶を開けるのがどうしても苦手なわたしが開けられるまで待っていてくれて、開いたタイミングで「乾杯」とアルミ同士を合わせた。



あ、ここは直と一緒なんだ、と思った。




「ストゼロって、葉月くんお酒強いね」


「そうかな。本当はレッドブルテキーラが好きなんだけどさ」


「そうなんだ、飲んだことない」


「今度飲みに行こう」




< 93 / 314 >

この作品をシェア

pagetop