低温を綴じて、なおさないで


うん、とは言えず笑って誤魔化した。レッドブルもテキーラも好きではない。それに、そういうお酒がラインナップとして置いてあるお店がどういうところか、わたしでもなんとなくわかるから。



「星、綺麗」


「俺は栞ちゃんのほうが綺麗だと思うよ」




空白がこわくて、わたしの遥か上に輝く星空へ感想を向ければ、その感想への返歌はわたし自身だった。こんなキザなセリフ、もう彼はストロングゼロに酔ってしまったのだろうか。海にいたときのように、わたしの手に葉月くんの手が絡む。


ふわりと色っぽい微笑みを向けられて、恋人のように重なった指から熱を感じて、耐えきれず話題を変えた。




「……葉月くん、クリスマスは予定、あるの?」




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