恋する花束を君に

そして、本日の就業時刻が終わり、今日が金曜日ということもあり、これから飲みに行こうと言う人たちがぞろぞろと帰って行った。

そんな中、わたしは帰り支度を済ませると、薗田さんのところへ向かった。

お昼休憩のときの航太の無礼を謝る為だ。

「薗田さん!」

わたしが薗田さんを呼ぶと、薗田さんはジャケットを羽織りながら「あ、三崎さん。お疲れ様です。」と言ってくれた。

「お疲れ様です。あのぉ、今日の休憩時間はすいませんでした。」

わたしがそう言うと、薗田さんは「休憩時間?」と不思議そうな表情を浮かべて言った。

「あ、ほら、航太が大変失礼なことを、、、せっかくの休憩時間に申し訳ありませんでした。」
「、、、俺は、三崎さんに何の迷惑もかけられていませんよ?」

薗田さんはそう言ったあと、「坂巻さんは、本当に三崎さんのことが好きなんですね。」と微笑んでいた。

すると、「おい!なごみ!」とわたしを呼ぶ声がした。
その声を聞いた途端、溜め息が出るわたし。

偉そうなその声の主はもちろん航太だ。

「何でこいつと話してるんだよ。ほら、こっち来いよ。」

そう言いながら、わたしの腕を引っ張る航太。

そして、何かと思えば、会社の出入口付近に連れて来て、わたしを壁側に背を向かせると、航太はドンッ!と音を立てて、わたしの顔の横に手をついた。

ん?何これ。

わたしは「これどうゆう状況?もしかして、これ、、、壁ドン?」と言った。

その状況を目撃していた絵里が笑いを堪え、「今どき?古っ。」と言っているのが聞こえた。

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