恋する花束を君に
わたしは2人用の席に通され、ソファー側に座った。
「ご注文はお決まりですか?」
「ホットのカフェラテとシフォンケーキをお願いします。」
「かしこまりました、では失礼いたします。」
お洒落なカフェというより、昔ながらの喫茶店という雰囲気のお店。
わたしはこの雰囲気が好きだった。
すると、ふと前を向くと、見覚えのある人が本を読みながら白いマグカップを片手ゆに飲み物を飲んでいた。
「あっ。」
わたしがそう言うと、向こうも本から視線を上げ、こちらを向く。
「あっ、三崎さん。」
「薗田さん。」
わたしの向かいの席に座っていたのは、偶然にも薗田さんだったのだ。
薗田さんは「こっち来ますか?」と言ってくれ、わたしは店員さんに許可を取ってから、薗田さんが座っていた席に移動した。
「偶然ですね。薗田さんもここ、よく来るんですか?」
「たまに来ますね。このお店の雰囲気とカフェラテが好きで。」
「わたしもなんです。あと、ここのシフォンケーキも美味しいんですよ?」
静かに会話をしながら、偶然にも薗田さんに会えたことを喜ぶわたし。
すると、わたしのカフェラテとシフォンケーキが運ばれてきた。
まず、カフェラテをふぅ~ふぅ~と冷ましてから、火傷しないようにそっと飲む。
「はぁ、、、美味しい。」
わたしがそう言うと、薗田さんはテーブルに頬杖をついて微笑み、「三崎さんって、本当に美味しそうな表情しますよね。」と言った。