恋する花束を君に
「えっ、そうですか?ちょっと、あまり見ないでくださいよ。恥ずかしいじゃないですか。」
わたしがそう言い、フォークを持ちシフォンケーキを食べようとすると、薗田さんは「すみません。でも、あまりにも幸せそうだったんで、つい三崎さんを見てしまいました。」と言った。
「何か恥ずかしいなぁ。」
そう言いながら、シフォンケーキも一口食べる。
「ん〜、美味しい。」
「何だか、本を読んでいるより、三崎さんを見ている方が飽きないです。」
「えっ、わたしのことは気にしなくていいので、本読んでてくださいよ。」
わたしがそう言うと、薗田さんは「坂巻さんが三崎さんに惚れる理由が分かる気がします。」と言い、カフェラテを飲むと、再び本に視線を戻した。
えっ?今の言葉は、、、どゆこと?
わたしはそう思いながら、もう一口シフォンケーキを口に運んだ。
そして、お互いカフェラテを飲み終わると、一緒にお店を出ることにした。
会計をしようと伝票を手に取ろうとすると、わたしより先に薗田さんがわたしの分の伝票も持ち、会計に向かった。
「あ、自分で払いますから!」
「いいえ、払わせてください。三崎さんの幸せそうな顔、見せていただいたお礼です。」
そう言い、薗田さんはわたしの分のお会計も一緒に済ませてくれた。
「すいません、ご馳走さまです。」
「いえいえ、このくらい全然ですよ。」
そう言いながら、わたしたちはお店を出た。