恋する花束を君に
外へ出ると、薗田さんと途中まで一緒に歩いた。
すると、小さなお花屋さんがあり、わたしは淡いピンクの薔薇に目が止まった。
「わぁ、可愛い。」
「三崎さん、花好きなんですか?」
「意外と好きです。家に観葉植物も飾ったりしてるので。」
そんなに頻繁に買うことはないが、お花屋さんを見つけるとついつい見てしまう。
わたしはそれから少し歩いた先で薗田さんと別れると、自宅に帰った。
休みの日に薗田さんに会えるなんて、何かラッキーな気分。
わたしはそう思いながら、ソファーに横になると、いつの間にか眠ってしまっていた。
そして、休み明けの月曜日。
また新たな仕事がやってきた。
「謹賀新年のPOPを2パターン。一応、使えそうな写真は送信してあるけど、使うかどうかは、なごみに任せるって課長が言ってた。あと、シンプルだけどお客様の目を引くデザインにしてくれだってさ!」
航太はそう言うと、「じゃ、よろしく!」とわたしの肩をポンッと叩き、自分のデスクへ戻って行った。
「シンプルだけど、お客様の目を引くデザイン、、、ムズッ!」
わたしがそう言うと、「課長も難しい注文してくるね。言うだけは簡単だからね。」とわたしの隣で絵里がボソッと言った。
「本当だよ。とりあえず、何パターンか作ってみるかぁ〜。」
わたしはパソコンに向かい、「シンプル」「お客様の目を引く」を頭の中でグルグル考えながら、パソコンと睨めっこをしたのだった。