恋する花束を君に
それから次の日の事だった。
まさか、あんな事態になるなんて、思ってもいなかった。
「おはよう!」
先に出勤していた絵里と由美子に挨拶をし、自分のデスクにつく。
さて、今日で謹賀新年のポスターデザイン、完成させるぞ。
そう思い、謹賀新年のデザインが保存されているフォルダを開けた時だった。
「、、、あれ?」
フォルダを開くと、昨日保存しておいたはずのデータが全て無くなっていて、フォルダが空になっていたのだ。
「え?どゆこと?」
焦るわたしに「どしたー?」とパソコンを覗いてくる絵里。
「昨日作った、謹賀新年のデザインが全部なくなってる。」
「えっ?!保存してたよね?」
「うん、保存して、フォルダに入れといたのに、、、。」
何で?何でないの?
わたしはシステム担当の薗田さんなら、何とかしてくれるかもしれないと思い、薗田さんのところへ向かった。
「薗田さん!」
「あ、三崎さん。おはようございます。」
「おはようございます!」
「どうしたんですか?何かありました?」
「ちょっとわたしのパソコン見てもらえませんか?」
わたしは薗田さんに事情を説明し、謹賀新年のデザインが復元出来ないか相談した。
薗田さんは「ちょっとパソコンお借りしますね。」と言うと、わたしには分からないページなどを開き、色々調べてくれた。