恋する花束を君に

そんなある日の土曜日。

わたしは、薗田さんと喫茶店"豆の木"でカフェラテを飲み、わたしだけはシフォンケーキを頬張っていた。

「三崎さんって、本当に美味しそうに食べますよね。」

シフォンケーキを食べるわたしを見て、薗田さんは微笑みながら言った。

「だって、本当に美味しいんですもん。」
「、、、三崎さん。」
「はい。」
「クリスマスって、、、仕事のあと、予定あります?」

クリスマス?

一瞬、何のこと?と思ったが、よく考えれば、もうすぐクリスマスだった。

「あ、いえ、特に予定はありませんけど。」
「もし三崎さんがよろしければ、クリスマスの日、仕事のあとに俺の家に来ませんか?」

薗田さんの誘いにドキッとするわたし。

薗田さんの家?
えっ?わたし、行っちゃっていいの?

「あ、変な意味じゃないですからね?チキンを食べながら、シャンパンを飲むくらいですけど、、、どうですか?抵抗があるなら、断っていただいても構いませんよ。」

もちろん、薗田さんがそんな下心を持って誘ってきたなんて思っていない。

薗田さんがわたしを誘ってくれたことにドキドキしてしまい、「わたしなんかが行ってもいいんですか?」と聞き返してしまった。

「俺は、三崎さんとクリスマスを過ごしたいなぁと思って誘ったんですよ?いいに決まってるじゃないですか。」
「そ、そうですよね、すいません、、、まさか、誘ってくれるなんて思ってもいなかったので。」

恥ずかしくて顔が熱くなっていくのが分かり、手で顔を扇いだ。

「じゃあ、、、お邪魔させていただきます。」

わたしがそう言うと、薗田さんは嬉しそうに「ありがとうございます。」と言ったのだった。

< 36 / 45 >

この作品をシェア

pagetop