恋する花束を君に

すると、薗田さんがいくつかのアロマキャンドルをそこら中に並べ始め、火を点けた。

そして電気を消すと、リビングが温かな光に灯され、わたしは「わぁ〜、綺麗、、、。」と呟いた。

「せっかくのクリスマスなんで、雰囲気作りをしてみました。」

そう言う薗田さんに、わたしは「さすがですね。」と言う。

それから薗田さんは、元々用意してあったチキンを温めてくれ、お洒落で華奢なグラスにシャンパンを用意し、グラスに注いでくれた。

「それでは。」

薗田さんの言葉を合図にお互いグラスを持つ。

そして、乾杯をすると「メリークリスマス。」と言い合い、シャンパンを一口飲んだ。

「ん、このシャンパン美味しい!」
「良かった、気に入ってもらえて。」

薗田さんはそう言ったあと、立ち上がり隣の部屋へと消えて行った。

あれ?と思っていると、薗田さんはすぐに戻って来て、片手に何かを持っていた。

「大したものじゃありませんが、クリスマスプレゼントです。」

そう言い、薗田さんが差し出したのは3本の薔薇の花束だった。

「あ、ピンクの薔薇!」
「前に花屋の前を通った時、三崎さんが可愛いって言ってたのを思い出して。」
「ありがとうございます!でも、わたし、何も用意してなくて、、、。」
「気にしないでください。俺が三崎さんに渡したくて用意したものですから。」

そう言うと、薗田さんは優しく微笑みわたしの隣に腰を下ろした。

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