恋する花束を君に
「調べたら、薔薇って本数によって意味が違うみたいですね。」
「そうらしいですね。」
「スポンジに刺してあるみたいなので、そのまま飾ってもいいとお花屋さんが言ってました。」
「分かりました。帰ったら、早速飾ります!」
わたしはピンクの薔薇を眺めると「可愛い〜!」と呟いた。
薔薇をプレゼントされるなんて、人生で初めてかもしれない。
「じゃあ、チキン食べましょうか。冷めないうちに。」
「あ、はい。そうですね。いただきます!」
そう言い、わたしは豪快にチキンにかぶりついた。
チキンは柔らかく、とても美味しかった。
薗田さんはそんなわたしの姿を見て、「口にタレついちゃってますよ?」と笑いながらティッシュを渡してくれた。
薗田さんと一緒に居ると、素の自分で居られる。
わたしはティッシュで口周りを拭き取ると、「薗田さんも食べてみてください!美味しいですよ!」と言った。
すると、薗田さんはわたしの真似をするかのようにチキンにかぶりつき、口周りにタレを付けて食べていた。
「薗田さん、口!口!」
そう言って、ティッシュで薗田さんの口周りを拭いて上げると、お互い笑い合った。
さっきまでのドキドキはどこへ行ったのかと思うほど、わたしは薗田さんとのクリスマスを楽しんだのだった。