孤高なパイロットはウブな偽り妻を溺愛攻略中~ニセ婚夫婦!?~
怒っては……ないみたい。
「遥さん、あの……すみませんでした」
突然謝罪を受けた遥さんは、ふっと笑う。
「なんだ、謝るようなことをしたのか?」
「また、ご迷惑をかけてしまったので……」
それだけで、今日の宮崎さんのことだとわかるはず。
遥さんは黙って私のいるキッチンへと入ってくる。
私も買い物してきたものを収納する手を止めた。
「言った通りだったな。また現れた」
「一度、遥さんに助けてもらってからは会わなかったので、もう大丈夫だと思ってたんですけど……」
「今日は、はっきり妻だと言ったからな。それでもしつこいようなら、手段は選ばなくていいだろう」
あの時のことを思い出して、つい顔に熱が集まる。やっぱり、あんな風にはっきり妻宣言をされるのは落ち着いていられない。
「すみません、私が言えばいいことを、遥さんに代弁してもらって」
「なんだ、言えなかったのか」
「はい……なんか、おこがましいような、なんというか。私が、遥さんの妻だなんて、つり合いが取れていませんし」