孤高なパイロットはウブな偽り妻を溺愛攻略中~ニセ婚夫婦!?~


 真白との関係も怒涛の展開を迎え、自分の気持ちも大きく、そして強く変化した。

 クリスマスイブの夜。

 抱きたいと深い繋がりを求めた俺に、真白はすべてを許してくれた。

 それが嬉しくて、愛しい想いを存分に注ぎ込んでしまったけれど、疲れ切って深い眠りについた姿を見ると無理をさせてしまったかもしれないとしばらく悩んでいた。

 彼女が受け入れてくれたのはどういう意味だったのか……その場の空気感なのか、聖夜の力なのか。イブの夜からそればかりを考えていた。

 誰かを好きになると、些細なことで悩んだり、落ち込んだり、こんなにも感情が激しく揺さぶられるのかと驚いた。

 そしてなにより、彼女を想う気持ちが自分を優しく、強くしてくれること。

 真白を想って、初めて多くの感情を知ることができた。

 偽装結婚という約束で結ばれたふたりは、契約解消という終わりをいずれ迎えてしまう。当初の目的を果たした今、そんなことを考えるようになっていた。

 そうなったとき、いや、そうなる前に関係をやり直したい。

 受け入れてもらえるかなんてわからない。それでも、想いを伝えたい。

 契約なんて関係のない、純粋なありのままの真白と人生を歩みたいと。

< 158 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop